カイラーサナータ寺院その2~インド旅行~その17 [旅行・世界遺産]
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今日の写真はカイラーサナータ寺院の続きです。
カイラーサナータ寺院は岩山を削られて造られているわけですが、大元の岩山は登るができます。
まあまあの大きさなので、登るのは結構しんどいですが、頂上からはカイラーサナータ寺院が一望できます。
また、寺院の屋上(?)にも石像があり、4体のライオン?が何かを守っています。
神様の家なのかな?
さて、エローラでもトラブルに見舞われました。
今回の敵は自分自身・・・
仏教寺院を回り終わった頃から、どーも体が重い・・・
インドに来てから歩きっぱなしだったので、疲れが出てきたかな?ぐらいに思ってたんですが、時間が経つ程になんだかヤバイ状態になってきました。
これはおかしいぞ? 食中りか? でも一緒のご飯を食べてる奥さんはピンピンしてるし・・・
あれ? なんだか変な汗が出てきたぞ? 熱もあるかも・・・?
インフルエンザ???
インドに行ったのは去年の9月、新型インフルエンザが世界中で猛威を振るっていた時期だったんです。
インドはアジアで最も新型インフルエンザ患者が多いと聞いていましたし、そういえばアウランガバードへ行く飛行機の中で誰かゴホゴホ言ってたな・・・
ヤバイ、日本に帰れない・・・
インドで入院とかになっちゃったらどうするんだろう・・・?
と、不安に駆られながらエローラを巡っていたわけなんです。
最後までなんとか体調は(歩いて回れるぐらい)もったんですが、ホテルに帰った後は本格的に熱が出てきて、一歩も動けなくなっちゃいました。
とりあえず今日はじっくり寝て、次の日熱が下がっていなかったら病院に行くしかないな・・・と観念して夕ご飯も食べずに休んだわけですが、翌日起きると昨日の不調が嘘のよう・・・
どうやら軽い熱中症に罹ってたみたいです。
水分は1日2L位毎日飲んでいたんですが、疲れてと暑さに体が悲鳴を上げていたんですね・・・。
なんにせよインフルエンザではなくて良かったです。
というか、そんなに体調悪いのに一日中遺跡を回っていた自分の執念にビックリです^^
エローラの代表、カイラーサナータ寺院~インド旅行~その16 [旅行・世界遺産]
(1), (2), (5) ; by NIKON D300, TOKINA AT-X 124II
(3) ; by NIKON D300, Tamron A16
(4), (6) ; by Olympus E-620, ZUIKO 14-42mm
エローラには34窟の遺跡がありますが、今回紹介するのはその代表格「カイラーサナータ寺院」です。
カイラーサナータ寺院は全体で16番目にあたるヒンズー教寺院で、エローラ石窟郡で最も有名な遺跡です。
実はエローラ石窟郡に着くと一番初めにこの遺跡が目に入ります。
入り口のちょうど先に遺跡があるわけです。
仏教から順に巡ることを決めていた我々は、はやる気持ちを抑えこの瞬間を待っていました・・・
カイラーサナータとは「カイラーサの主」という意味で、この「カイラーサ」とはヒマラヤにある聖山でシヴァ神の住まいのこと。
つまり、カイラーサナータ寺院とはシヴァ神のための寺院なんですね。
TVや写真などで目にしていましたが、実物を見て改めてその大きさに驚きます。
岩山を親子3代、100年掛けて削ってこの偉大な寺院は造られました。
あらゆる所に最高峰の芸術が施された存在は奇跡としか言いようがありません。
いや~、苦労してインドに来た甲斐があったってもんだ^^
さすが、エローラで最も有名な遺跡、観光客もここが一番多いです。
もちろん、寺院の中にも入ることができますし(結構回廊が入り組んでいて、若干迷路のようです)、リンガ(シヴァ信仰では最も重要なもの。シヴァ神のアソコをモチーフにしています)も見ることができます。
カイラーサナータ寺院では、いたるところに象の石像を見ることができます。
というか、寺院自体を無数の象が支えています。
他のヒンズー教遺跡でも象を見かけることがありました。
シヴァ神の息子ガネーシャも象の顔ですし、ヒンズー教と象は密接な関わりがあるんですね。
さて、今回と次回の2回に分けてカイラーサナータ寺院の写真をアップします。
実物はこの写真の10倍凄いですよ~!
エローラ石窟郡、ヒンズー教ゾーンへ!~インド旅行~その15 [旅行・世界遺産]
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(1), (3), (4) by Olympus E-620, ZUIKO 14-42mm
(2), (8), (9) by NIKON D300, Tamron A16
(5), (6), (7) by NIKON D300, TOKINA AT-X 124II
なんだか最近so-netブログが重いです・・・
さて、昨日に引き続きエローラ石窟郡の第二段です。
今回はヒンズー教遺跡。 ヒンズー教遺跡は7世紀ころから造られていきました。
ちなみにエローラ石窟郡は世界遺産です。
近隣にあるアジャンター石窟郡とセットで1983年に世界文化遺産として登録されました。
アジャンターは仏教石窟郡で、壁画が有名ですね。 日本のツアーだとアジャンターに行くものが多い印象です。
話が逸れてしまいましたが、逸れたついでにヒンズー教についてご紹介を・・・。
ご存知のとおり、インド人の大多数がヒンズー教の信者です。
日本の神道と同じく多神教で、多神教の多くがそうであるように、様々な文化が融合して宗教が形成されていきました。
紀元前2000年頃、現在のイランからアーリア人がインド北西部に進入してきました。
彼らは紀元前1500年頃ヴェーダ聖典を制定しバラモン教として広めていきます。
しかし紀元前5世紀頃、政治的な変化や仏教の興隆など時代の変化に伴ってバラモン教は変化を迫られます。
そこで、バラモン教は土着の神々や崇拝様式を取り入れ同化していくことで民間に受け入れられていき、ヒンズー教と変貌していきます。
ヒンズー教の聖典やカースト制度といったものは元はバラモン教のものです。
ヒンズー教は土着の神々が融合されていったため、いろいろな神様がいます。
トップに立つ三高神はブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三神です。
民間ではシヴァが一番信仰されていますし、シヴァ神と言えば日本でも有名な神様ですよね。
ちなみに象さんの顔で有名なガネーシャはシヴァの息子ですし、「3X3 EYES」(←懐かしい~!)のヒロインのパールヴァティー(パイって呼ばれてましたね)はシヴァの奥さんです。
ガネーシャの顔が象さんなのは理由があります。 興味がある方は是非調べてみてください! いろいろな意味でびっくりします!!!
シヴァの頭からは水が出ています・・・
これだけ書くと「何を言ってるんだコイツは」と思われること間違いなしですが、本当に流れ出ています^^
実はこの水がガンジス川としてインドに流れているんです。 スケールでか過ぎますね!
ヒンズー教は様々な土着の信仰が融合してできた宗教のため、神々はその時その時で様々な姿・名前を持ちます。
「化身」 と言われていますが、ヴィシュヌ神ですとラーマやクリシュナなど9つの化身を持っています。
仏教の開祖である釈迦はヒンズー教ではビシュヌ神の9番目の化身とされています。
ヒンズー教にとっては仏教はあくまでヒンズー教の一部としての存在というわけです(事実関係は別として・・・)。
さて、エローラ石窟郡でのヒンズー教遺跡ですが、仏教遺跡と比較して大きく違うのが石像の形です。
ヒンズー教の神様の像や絵をご覧になったことがありますでしょうか?
彼らはとても躍動的で肉体的です。
いろんなポーズをとった石像があり、男神も女神も良い肉付きです(わかりやすく言うとボン・キュッ・ボンってやつです)。
ヒンズー教をあまり勉強せずに挑んだ(もちろんガイド無し)無謀な我々夫婦でも、活き活きとした神様たちを見るだけでも楽しむことができました。
もしみなさんがインドに行かれる際には、ヒンズー教やその他インドに存在する宗教について色々と予習して行かれたほうがより楽しめると思いますよ!
というわけで、今回はヒンズー教遺跡で撮った写真から。