エローラ石窟郡へ～インド旅行～その14

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by NIKON D300, (3)： Tamron A16, Others： TOKINA AT-X 124II

 

さあ、とうとう我々夫婦的インド旅行ハイライトがやってきました！

エローラ石窟郡です。

 

この遺跡は6世紀から9世紀にかけて約300年間の時間を掛け、実に10世代に亘って造られていった遺跡です。

石窟というのは岩山や岩場を人為的に掘削した人工空間のことです。

エローラ石窟郡は岩山を削って作った宗教寺院や修道院にあたります。

 

エローラの最大の特徴は「3つの宗教寺院（または修道院）が同時に存在する」ことにあります。

3つの宗教とは「仏教」、「ヒンズー教」、「ジャイナ教」のことです。

それぞれの宗教の興隆を背景に仏教→ヒンズー教→ジャイナ教の順で石窟寺院が造られていきました。

ある仏教施設を作る場合、そこに存在している異教の建築物は壊されたり、塗り替えられたりすることがが歴史上の常識だと思っていました。

しかし、エローラではそれぞれの宗教建築物が破壊されることなくそのまま存在しています。

そのおかげで、現代に生きる我々はこの素晴らしい遺跡を堪能することができるのです！

 

さて、エローラは総勢34窟の石窟郡からなります。

1～12（12窟）：仏教

13～29（17窟）：ヒンズー教

30～34（5窟）：ジャイナ教

エローラ石窟郡で一番有名なのはヒンズー教時代に造られたカイラーサナータ寺院ですが、これはまたのちほど。

本日は仏教寺院をご紹介します。

 

エローラ石窟郡へはアウランガバード駅からオートリキシャーで1時間程。

インドの田舎道をのんびりと進んでいきます。

エローラへ着いた我々は石窟郡が作られた順に回ることに・・・

最初の遺跡を見た瞬間、

ボク＆奥さん：「フォォォォォゥ～！！！」

叫びましたね。

周りに人がいなくて良かった＾＾

 

仏教寺院は基本的に岩山を掘って造られています。

人工的な洞窟を造り、そこに寺院を造る（掘る）・・・と想像してください。

もちろん、仏像もすべて岩山を掘って（浮き彫りってやつですね）造られています。

失敗が許されない、全て一発勝負の作業・・・当時の職人さんの緊張感を遺跡全体から感じ取ることができます。

 

↑　仏教寺院の１つです。

立ってる人は奥さんですが、大きさを比べてみてください。

こんなのがゴロゴロあります！！！

 

仏教寺院最大にして壮麗な遺跡が第10窟でヴィシュヴァカルマ窟といいます。

ここには巨大な仏陀が鎮座していて、見るものを圧倒します。

中には管理人のおじいさんがいて、「ここの角度が写真には良いんだ」というジェスチャーでシャッターポイントを教えてくれます＾＾

 

エローラの写真は主にモノクロです。

やっぱり石像はモノクロが映えるよね、と思いながら現像してました。

タグ：インド 世界遺産 旅行 海外旅行 エローラ エローラ石窟郡 仏教 ヒンズー教 ジャイナ教 NIKON D300 仏像

コメント 6

ここが叫んじゃうぐらいいちばん行きたかった場所なんですね☆
すごく神秘的というか歴史を感じるような場所ですね。
モノクロすごく合ってますね^^
by とみっち (2010-10-26 19:19) 

これはすごいですね。
ハイライトと言われる訳がわかります。
こういう所や、敦煌は一度は見てみたいです。
by tm0108 (2010-10-26 19:58) 

ご訪問感謝です。素晴らしい体験談と、素晴らしい写真ですね。仏教も仏像も古いものも大好きです。でもブログの内容の濃さに脱帽です。
by birdland (2010-10-27 15:01) 

とみっちさん、

そうなんです。
一番行きたかったところです。
そして行って良かったと心から思いました！
by thablue (2010-10-27 23:18) 

tom0108さん、

敦煌も行ってみたいですね～。
でもエローラよりもさらに行くのが大変そうな印象です・・・
でもこういうところに行くと、本当に人って凄いな！って思います。
tom0108さんも是非どうぞ！
by thablue (2010-10-27 23:20) 

birdlandさん、

こちらこそご訪問どうもありがとうございます。
写真と文章褒めていただきどうもありがとうございます＾＾
ブログの内容が濃いのは旅行の感動が溢れ出てると思って大目に見てやってください＾＾
by thablue (2010-10-27 23:22)